気持ちいい夢

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「......チガウヨ? 機材の不調ダヨ?」 長年寄り添ってきた友である機材を簡単に裏切って私は自分の羞恥心を隠そうとする。 『それは無理あるよ』 それは無理だったか......。 意識しだすと途端にお腹が空いて、背中とお腹がくっつきそうになる。 たとえミルクティーの力があっても、くっついた背中とお腹を剥がすことはできないだろう。 「ごめん......お腹空いちゃったみたい......」 私は本当のことを羞恥心で声をか細くしながら言う。 恥ずかしさと空腹感で猫背になりながらみんなのコメントを読んでいく。 『今日はもうゆっくり休んで?』 一人の優しいファンが配信を終えることを勧めると、それに続くようにコメント欄にたくさんの優しいコメントが溢れかえった。 みんなの優しさで縄で縛られたように強張った体が解けていく。 優しい言葉に甘えた私は配信を終えようと配信の最後としてみんなに感謝を伝えていく。 夢の10万人達成は心が弾けそうなくらい嬉しい。だがそれ以上にファンがずっと応援してしてくれたことや私を信じて背中を押し続けて、心が折れた時にはファンみんなで砕けた心の破片を拾って修復してくれたみんなの優しさが一番嬉しい。
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