5人が本棚に入れています
本棚に追加
第二話[セリフ]
ミリア「どう言うこと?」
レイ「聖女は子供を産むと力が子供に代替わりして、力を失った母親の方は死んでしまうんだ」
ミリア「!?」
レイ「つまり美亜は子供を生まされて死ぬか、死ぬまで結婚せずに聖女の勤めを果たして死ぬか…
それは美亜の望む人生じゃないでしょ?」
ミリア「…」
ドンドンドン
ミリア「!誰か来た!レイ!影に潜って!」
ズボッ
騎士「ミリア様!近くに獣人の匂いが確認されました!危険ですのでこの部屋から絶対に出ないでください。警備を固めてお守りいたします!」
ミリア「あっありがとう」
バタム
ミリア「良かった…匂いとか言ってたけど…気づかなかったみたい」
レイ「美亜はいい匂いだから、僕の匂いはかき消されたんだろうね」
クンクンされる
ミリア「!?」
レイ「警備を固められる前に逃げよう?」
ミリア「今決めないと…行けないのかな…」
レイ「うん。今後はもっと警備が増えて、僕も美亜に近づけなくなると思う…。
こわい?
大丈夫、美亜を絶対に傷つけたりしない。
僕のこと信じて…」
ミリア「…」
そっと手を取る
ミリア「いつだって、私が信じられるのはレイだけだよ」
レイ「ありがとう」
レイ、美亜を抱き上げる。
レイ「!?。影潜りできない。美亜は光そのものだから潜れないみたいだね」
ミリア「どっどうしよう」
レイ「美亜、しっかり捕まって」
ミリア「えっ」
影が鞭のように伸び窓ガラスを割る。
騎士「聖女様!?」
扉が開く
レイ「行くよ美亜!」
ミリア「まって!レイ!まさか!」
影の鞭をしならせパチンコの如く窓から飛び出す。
ミリア「ここ5階だよーーー!」
聖女の像の上に着地
騎士「聖女様!」
騎士「聖女様をお助けしろ!」
ミリア「待って!この子は!敵じゃないの」
騎士「!?剣が抜けない」
影で剣を縛る。
騎士「魔法団を撃て!」
騎士「やめろ!聖女様に当たるだろう!」
レイはミリアを抱えたまま動揺する騎士達に向かって走り出す。
足だけで騎士をねじ伏せ、包囲から逃れようとしたその時。
騎士「光属性なら、聖女様には当たりません」
ドンっ
背後からレイに光の魔法弾が直撃する。
ドサッ
ミリア落下
すかさず、レイは背後から斬りつけられる。
ミリア「レイ!」
最初のコメントを投稿しよう!