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3話[セリフ]
レイ「ごめん、美亜…予想外…
聖騎士団長が戻ってたとは思わなかった…」
ミリア「アイザック!なんて事を!この子は敵じゃありません!」
アイザック「聖女様、コイツは獣人です。穢らわしい我々の敵です」
ミリア「穢らわしい…
そう…今ので確信しました…。
人間が慢心して戦争を起こしているのですね!」
アイザック「!、獣の分際で聖女様に何を吹き込んだ!
聖女様!これは至極当然の事なのです!
知恵の劣る獣を人間が導いてやるまでのこと…」
ミリア「この子は私の大切な人です!」
光がレイを包み込み、傷を癒していく。
アイザック「聖女様!一体何を!」
ミリア「もう目の前でレイを死なせたりしないよ…」
レイ「美亜…ありがとう」
レイは立ち上がりアイザックと向かい合う。
レイ「ミア、少しだけ待ってて」
ミリア「レイ!聖剣を持ったアイザックには勝てないわ!
お願い、アイザック!この子を見逃してあげて!」
レイ「大丈夫だよ…ミア。流石に手を使わずには勝てないからそこで待ってて」
レイの影がのみ両腕に絡んで行く。
レイ「魔剣、ネイリング」(剣というより爪)
アイザック「!?お前まさか!そんなバカな!」
2人の剣が交わった瞬間
ミア「レイ!」
爆発
衝撃波で全員吹き飛ぶ
砂煙が立ち込める中、2人は騎士団から逃げ出すことに成功し、森の中に潜んでいた。
レイ「美亜の保護魔法のおかげで助かった…死ぬところだったよ」
ミリア「こんなことしか出来なくてごめんね」
レイ「そんな事ないよ…」
ぎゅっ
レイ「美亜…やっと同じ姿で同じ言葉で…君に伝えられる…
美亜、僕と結婚しよ?」
ミリア「…レイ」
レイ「君が先にプロポーズしたんだよ?責任とってね」
ミリア「あの時の…聞こえてたんだ(赤面)」
レイ「美亜、愛してるよ」
2人の唇が重なろうとした瞬間、陽が差し込む。
ボフン
ミリア「!?」
キスしたはずのレイは可愛い犬(狼)の姿になっていた。
ガルル
ミリア「どう言うこと?レイがわんちゃんになっちゃった」
そしてレイの影から黒いものが現れる。
黒い妖精「残念でしたね、レイドルフ様〜」
ミリア「!?あなたは妖精?」
黒い妖精「さすが聖女様!人間で私が見えるのはあなた様くらいですよ」
ミリア「それに…レイドルフって…まさか!」
黒い妖精「ええ、フェンガリ王国、第一王子レイドルフ・フェンガリ・サリバン様です」
ミリア「えー!」
黒い妖精「さぁ、休憩は終わりにして、参りましょう!」
ミリア「行こうって…レイ…私たちの目的地は一体どこなの?」
ガルル
黒い妖精「もちろん、妖精国ですよ!」
ミリア「ええー!」
レイの背に乗るミリア
黒い妖精「さぁ!楽しい冒険の始まりです」
完結
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