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「伊織さん……そんな事しちゃ、傷口に障りますから」 「平気だって言ってんだろ?」 「駄目ですよ」 「俺、もう我慢出来ねぇんだよ。お前は我慢出来んのかよ?」 「……そ、それは……その、辛いですけど……でも、私、心配なんです……もう、あんな思いは、したくないから……」 「お前が心配してくれてるのはよく分かる。けどな、俺はお前にもっと触れたいし、お前を、感じたい」 「伊織さん……」 「ん、……」  そう口にしながら伊織は円香の首筋に唇をあててキスをしていき、鎖骨辺りに差しかかると今度は少し強く吸いついて、彼女の白い肌に赤い印をつける。 「……伊織、さん……?」  白く透き通るような肌に付けた、自分のモノだという印。  潤んだ瞳に熱を孕んだ身体。  好きでたまらない円香のそんな姿を前にした伊織の感情はいつになく昂っていくも、彼はその昂りを何とか抑えこみながら話を始めた。 「なあ、円香」 「はい?」 「俺は、これからもHUNTERとして生きていきたいと思ってる」 「…………はい」 「それを聞いた、お前の本心はどうだ?」 「…………私は、危険な事は、しないで欲しいです」 「そうだよな」 「……でも、伊織さんたちがHUNTERとして誇りを持って仕事をしているのも分かります。だから私は、伊織さんの意見を尊重したい……」 「円香……本当に、それでいいのか?」 「はい。私は、それを覚悟の上で、この先も伊織さんの傍に居たいんです……これからも、私を傍に置いてくれますか?」 「愚問だな。寧ろ俺から言わせてくれ円香、これからも危険な目に遭わせるかもしれねぇし、不安な思いもさせるかもしれねぇ。だけど、何があってもお前の事は俺が守るし、たとえ少し離れる事になったとしても、必ずお前の元に戻って来る」 「伊織さん……」 「悩む事もあるし、情けねぇ姿を見せる事もあるかもしれないけど、お前には全てをさらけ出したい。そして、受け止めて欲しいと思ってる。こんな俺と、一生一緒に生きていく覚悟はあるか?」 「……どんな姿でも、私には見せてください。絶対、受け止めます。伊織さんの役に立てるように頑張りますから、私をずっと離さないで……傍に居てください。私を、これからの貴方の人生の一部に、加えてください」 「ああ、離さねぇ、離すもんかよ。頼まれても離してなんかやらねぇから、覚悟しとけよ?」 「はい、約束ですからね」  互いの想いを再確認し合った二人はこの先の人生を共に生きていく約束を交わすと、感情の昂りに身を任せながら互いを求め合う。 「伊織さん……、身体、平気ですか?」 「俺の心配なんてするくらいなら、まだまだ余裕って事だな?」 「え……、ち、違っ……ぁ、……ん、……はぁ、やっ……」  伊織は彼女の弱い部分を攻めては、反応を見て楽しんでいる。 「いお、り……さんっ、……それ、やっ」 「嫌か? それじゃあもう終いにするか……」 「やっ、ちがうの、……やめちゃ、いや……っ」 「ふーん?」 「い、おりさ……、いじわる、しないで……っ」  余裕を見せていた伊織だけど、いちいち可愛い反応を見せる円香に全てを持っていかれ、スイッチが入ってしまう。  敏感な部分を執拗に弄ばれ、円香は気持ち良さから腰を浮かす。 「い、おりさ……っ、おねがい……もう、いかせて……」  これ以上攻め続けられるだけでは身体が持たない、そんな思いから彼女が瞳を潤ませて懇願すると、  同じようにそろそろ限界を感じていた伊織が円香の髪を優しく撫でながら、 「悪かった、それじゃあ気持ちよくなろうな、二人で――」  熱く滾る自身のモノを円香の愛液が溢れた蜜口に充てると、 「あぁ――ッ!!」  いつに無く大きな声で昇り詰めた円香に己の欲望を注いでいった。  この先どんな困難が待ち受けようと二人でなら乗り越えていける、そう確信した二人の間にもはや恐れるものは何も無く、ただ幸せな時間を過ごしていくのだった。
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