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10 殆どこぼしてしまったビールを飲みながら、LINEの内容を考える。 「明日は友達と…いや待て…仁坂の事、友達扱いで大丈夫か?…まぁ…二人が会うことなんてないもんな…」 余計な心配は無用だろうと、怜にLINEを返した。 「明日はごめん、友達と約束があって。また今度!っと。」 送信したら、瞬間的に既読がついた。 返事を待っていたんだろうか…。 何だか申し訳ないな。 手に持った携帯が震えて、怜からLINEの返事が来た。 "残念だな。人見知りの陽海に友達なんて、よっぽど仲良しな人なんだな。男?だよな?" めちゃくちゃ聞いてくるじゃん… 「なんて返したら…」 俺は呟いて頭を掻いた。 何を悩んでいるんだ。 五年も会ってなかったんだぞ。 身体の関係があったのも昔の話。 「男だよ。高校の時のね。また誘って。おやすみ…っと。これで終わりに出来るよな」 送信すると、すぐ既読、すぐ返事が来る。 "そっか。  またすぐ連絡するよ。 おやすみ" すぐ連絡するって…怜、暇なのかな。
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