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17 "お疲れ。LINE見た。また改めて話せるかな。" 怜に返したLINEは、イエスでもノーでもない。 俺はどうしたいんだろう。 冴えない陰キャのくせに、何様だって言うんだ。 自分でも分かっている。 仁坂も怜も俺には勿体ない。 どちらにせよ、釣り合わない。 俺は飲み過ぎてまだ気持ち悪い身体をソファーに倒してそのまま眠ってしまった。 翌朝、怜から当然のようにLINEの返事があった。 そして、仁坂からは怒りのLINEが入っていた。 "ありがとう。時間作ってくれるんだね。嬉しいよ。また都合、連絡して。" 怜からの怜らしいLINEだ。かたや… "会える日連絡しろって言っただろ!" 横暴だ。暴君だ。 怜からのLINEでフワフワした感情から一変、奈落に突き落としにかかる仁坂のLINE。 俺は頭をぐしゃぐしゃかき混ぜて携帯を睨んだ。 都合の良い日… 俺はとりあえず免許証が気になる仁坂にLINEを返した。 "ごめん、寝ちゃってた。 俺は最近残業がないから夜ならいつでも。" 早く返して貰わなきゃ、何か変な事に使われたんじゃ堪らない。 怜には、仁坂の事が落ち着いてから連絡をしようと決めた。
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