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 ぴったりくっついて、顔を寄せ合いながら笑う佐々と奈帆は仲良さそうで、幸せそう。誰が見たって、相思相愛。  奈帆のことが大好きな佐々に。高校での奈帆との再会に「運命」を感じたっていう佐々に、私が気持ちを伝えたら……。  それでも佐々は、「いいと思う」って笑うだろうか。それとも困る……?   想像したら、全てが壊れる未来が見えた。  たとえ気持ちを伝えても、私の「運命」は佐々の「運命」とは交わらない。佐々の「運命」に乗っかって、一緒に同じ方向へ進むことはできない。  佐々が好き。佐々だけが特別。  だから……。一番大事な気持ちだけは、このまま君に伝えちゃいけない。 Fin.
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