雨宿り

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 雨はさらに激しさを増したようだ。窓に当たる音と、後ろからのルーウィンのぼそぼそと何かを言う声が混ざる中、意を決して紅茶を飲んだ。  たぶん高級なやつだこれ。この状況だと味はわからないが、いい香りがした。  カップの中身を数回に分けて減らしていく間、ルーウィンがずっと頭を撫でたり、耳元で何かを囁いていた。触手はうねうねと動いて体のいろんなところに絡みつき、気恥ずかしさを感じながらも理緒は大人しくしていた。  ルーウィンと知り合って数年経つ。酷いことをするような人には思えないし、何より『仲良くしたい』という気持ちが伝わってくるから、拒むことができない。  太ももにあった触手が足の付根に移動した。股間に触れるか触れないかのあたりをさすられて、理緒の顔が赤く染まった。  慌てて紅茶を飲みきってカップを置く。 「ごちそうさまでした……そろそろ俺、帰ります」  前回はするすると触手が体から離れてすんなり解放してくれたというのに、なぜか離してくれなかった。困惑した顔で腰を上げようとした理緒の体が触手に抱きしめられ、動きを封じられた。  同時に、足の付け根をさすっていた触手が股間に触れた。優しく服の上から擦られると、肩がびくっと跳ねた。  何が起きてるんだ? と頭が真っ白になっている理緒の服を持ち上げて、触手が素肌に触れた。直接肌を這う感触にぞわぞわっと鳥肌が立った。 「ちょ、ちょっと、ルーウィンさん……っ?」  どうにか逃れようと体をひねっても、触手がさらにきつく巻き付いてくるだけだった。  服の下に侵入した触手が腹から上がってきて、胸に到着する。二本のそれが片方ずつ理緒の突起に吸い付いた。 「ん……っ!」  突然のことに声が漏れ、慌てて口を手で塞ぐ。  触手の先端に開いた口のような器官によって強く吸われ、思わずびくんっと体が震えた。  そんな理緒の頭をルーウィンが優しく撫で続けていた。愛しいものを見つめるかのような笑みを浮かべ、あやすように耳元で何かを言っている。 「んっ……ルーウィンさんっ、離して……っ、直接、触っちゃ、だめ……っ」  ルーウィンの手によって、口を塞いでいた手が外された。下の触手も服の中に潜り込むと、熱を持ち始めた性器に直接触れた。  触手から出る分泌液でぬるぬるする。滑りが良くなった性器に絡みつき、扱き始めた。 「うあっ……嘘っ……あっ、っ、ルーウィンさん……っ」  生温かい触手が体を這いずり回り、乳首に吸い付いて、性器を擦っている。初めての感覚に恐怖を覚えつつも、快感によって頭の芯が痺れて思考がどこかにいってしまう。 「あっ、っ、んっ……だめっ……んっ、ほんとに、離してくれないと……っ、出ちゃう……っ」  息を乱しながら懇願するように言っても、ルーウィンは甘い声で何かを囁き、頬を優しく撫でるだけだった。  動きを封じられたまま吐息をこぼす理緒の体に、じょじょに力が入っていく。ぬちゅぬちゅという音が響く中、限界が近づくのがわかった。 「あっ、あっ……出るっ、出ちゃうっ……んっ、っ、はあっ」  じわじわと熱が頭を鈍らせ、何も考えられない。胸と高ぶった性器に走る快感が体に溜まっていく。  ルーウィンの甘ったるい声を聞きながら、理緒は背中を反らした。 「~~~~っ!」  強い開放感に体から力が抜けた。  ルーウィンは愛しそうに理緒を抱きしめ、性器から出ている白濁液を触手で吸い上げた。美味しそうに目を閉じてうっとりと味わう。
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