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「ルーウィンさんっ……どうして……っ? んっ……っ、抜いて、ください……っ」
他人の体の一部が自分の中に入っている。その衝撃に頭がうまく働かない。
眉をぎゅっと寄せて浅い呼吸を繰り返す理緒の中で、触手が液体を出した。何かが体に浸透していく感覚の後、じわじわとそこが熱くなりだした。
「んっ……熱い……っ」
触手を締め付けるそこがひくついた。中の熱が全身に伝わっていき、体温が上がった感覚がする。
「なんか……あっ、っ……変……っ」
性器を擦られて生まれる快感が強くなった。それを実感した数秒後には、快感がもっと強くなって口から漏れる声がさらに熱を持った。
「あっ、あっ……待ってっ……んっ、ああっ……入って、こないで……っ」
きつく閉じているそこを押し広げるようにして触手がもっと奥へと入ってくる。苦しいのに、敏感になった体に疼くような快感が広がった。
中に入っている触手が前後に動き始め、理緒の中に入ったり出たりを繰り返した。
「ひ、あっ、っ……こんなの、だめです……っ、あっ」
本当は逃げ出したいのに触手で拘束されていると身動きがとれない。
長身の体に跨っている理緒の体中に触手が巻き付き、ぬるぬるとした分泌液がまとわりつく中、体をびくびく震わせることしかできなかった。
その様子を眺めるルーウィンの顔は満足そうに微笑んでいる。愛らしい小動物を撫でるかのように理緒の頭や頬を撫で、耳元で何かを囁いたり、優しいキスを繰り返していた。
「お願い……っ、んっ、あっ、あっ……ルーウィンさん、もう、やめて……っ」
快感によって潤んだ瞳でルーウィンを見上げる。すでに苦しさや不快感は消え失せ、性器を擦られるのと同じくらい、いや、それ以上の快感が触手を咥え込むそこから全身へ広がっていた。
ルーウィンは話しかけられたことが嬉しそうで、笑みを深めてまた何かを言った。その言葉の意味がわからない。理緒は彼に抱きしめられながらただ喘ぎ続けた。
「んっ、あっ、っ、あっ……気持ちよすぎてっ、んっ、んっ……もう、無理……っ」
前も後ろも同時に弄られ続け、頭がおかしくなりそうだ。
突き上げてくる触手の動きが激しくなり、また思考が快感に塗りつぶされていく。
「あっ……っ、また、いっちゃうっ……あっ、~~っ、いっちゃう、からっ、止まって……っ」
未知の体験に対する恐怖と強い快感によって、理緒の瞳から涙がこぼれ落ちた。それを長い舌で舐め取ったルーウィンは、幼い子供をあやすように話しかけながら触手の動きを速めた。
「あっ、あっ……むりっ……いくっ……んっ、んっ……いくいくっ」
ぐちゅぐちゅと触手に犯される理緒の体がびくんっと跳ねた。
「んんっ!」
胸を突き出すようにして再び絶頂を味わう。
頭が真っ白になって甘い絶頂感に支配されている体の奥で、触手が液体を吐き出すのがわかった。
それは突然だった。液体が体に溶ける感覚とともに全身に鋭い快感が駆け抜け、ぶわっと汗が出た。
気がつくともう一度達していた。理緒はがくがくと体を震わせ、熱を性器から放つ。それをまた触手が吸いこんだ。
両目からぼろぼろと涙がこぼれ落ちた。全身に襲いかかる快感から逃げるように意識が薄れていく。
気絶する寸前、耳元で「リ……オ……」という愛おしいものを呼ぶような声が聞こえた。
END
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