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『本当ですよ』悠斗さんも笑いながら言った。
「じゃあ明日も電話したら、明日も特別な日になりますね」
『毎日特別で嬉しいです。椿さんの声が毎日聞けるなんて最高すぎます』
「もうっ。恥ずかしいのでやめてください。大した声でもないですし」
『そんなことはありませんよ。椿さんの声はまるで春のさざ波のように僕の心に優しく触れてくれるのです。だから毎日聞きたいのです。心が癒されますから』
惜しげもなく甘やかしてくれる彼の言葉に私は頬が赤くなったのを感じた。
「お上手ばかり言わないでください。もうっ」
『本当のこと言ってるだけですよ。あ、そうだ。今度のお休みもまたデートしていただけませんか? 場所はこれから考えますが、夜まで過ごしたいです。また椿さんの家で一緒に料理をしましょう。前日の夜が大丈夫なら、椿さんと共に過ごしたいです。僕の家に泊まりに来ませんか?』
彼の声は優しくて心地いい。勘違いしそうになってしまう。
「いいのですか?」
でもつい乗ってしまう自分がいた。
『もちろんです。いいワインを用意しておきますよ』
「ありがとうございます。楽しみにしています」
甘い恋人同士のような会話を交わして電話を切った。次の約束が待ち遠しいな!
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