NEURAL OVERLAPさん編  最終回『世界観と設定について』

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NEURAL OVERLAPさん編  最終回『世界観と設定について』

大好評を頂いているNEURAL OVERLAPさん編 、今回が最終回です。 ここまでのNEURAL OVERLALワールドを踏まえて、やっと氏の中核となる『世界観と設定について』。その思想について語って頂きました。ここまで積み上げないと、氏の頭の中にある独特な世界を説明するのは難しかったような気がします。 端的に語られていますが、特にファンタジーワールドを書かれる方、書きたいと思っておられる方にとって必見だと思います。 🚢「さてひとつ、ここで概念的な質問をしたいのですが。NEURAL OVERLAPさんにとって「世界観」と「設定」はどう違うと考えますか? ぼんやりとして、上手く言葉で説明できないんですが、アミューズメントの視点からしてどうなのかと」 🧸「えー、それはビジネス的に言えば、世界観はコンセプトやビジョンで、設定はそれを実現するためのツールでしょうか?」 🚢「うーむ。読者様のために、もう少し噛み砕くことはできますか? 例えば千葉県にある、誰でも知っている某テーマパーク🐭を例にとって……」 🧸「だめですね。あそこ🐭は著作権の関係がw」 🚢「『ははっ! 僕は著作権にはうるさいんだよ!』 ですか(^^;) 承知しました。コンセプトとビジョン、特にコンセプトという考え方は重要ですよね。現代アートも技術や奇抜さではなくコンセプト(何を主張したいのか)が重要だと聞きますし」 ※絵画オークションで有名なサザビーズとかでよく意味の分からないような抽象画にトンでもない値段がつく要因のひとつが、コンセプト重視という価値観だそうです。 🚢「エブリスタでいうと新着ピックアップはタイトルではなく「一言紹介」が前面にくる。これは読者がタイトルではなくコンセプトに食いつくからだと思います。なので私もここには作品のコンセプトを書くようにしています。実力者様は皆同じですよね」 🧸「例えば潜水艦7号さんのロゴ(※前ページ)のコンセプトを「時を駆ける潜水艇」とした時、そこにはすでにストーリーがある。これが世界観ですかね」 🚢「この発想が独特ですね。それはつまり、NEURAL OVERLAPさんの中では世界観→ストーリー→設定という順になっている? という理解でいいでしょうか」 🧸「そうですねー、でもそのストーリーというのは世界の歴史であって、そこに生きる人間のストーリーはまた別という感じでしょうか」 🚢「ああ、なるほど『ストーリー』ってそっちの意味でしたか。例えばNolaという小説作成支援サイトだと、その世界の歴史的背景とか地理的条件、法律やその世界が抱える矛盾や難題を記入する欄がある。それが『世界観のストーリー』だと」 🧸「はい。さっきのロゴマークでいうとその(世界感の)ストーリーを(言葉ではなく視覚的に)表現するために、時計盤のような駆動機関と秒針のようなスクリュー、そして時の歴史とノスタルジー、堅牢感を感じさせるカチッとした明朝体。海底を潜航している7の水面、艦に取り付けられた時間アンテナがある、みたいなのが『設定』でしょうか😅 「時海を駆ける潜水艇」かなw」 🚢「これぞまさにアミューズメントのプロの仕事ですね。とても興味深いです」 🧸「そしてそこから人間のストーリーが生まれる。例えば、さっきロゴの世界でアンテナが折れてしまうのですよ。そこで起こる人間ドラマ。実は過去の誰かに会いたくて、故意に故障させた奴がいるとか」 🚢「いやはや、こういう話を対面で聞かないとだめでしたね。(非公開の)アミューズメントの話が面白すぎて時間が足りなかったのが悔やまれます」 🧸「こういう世界観を作っておくと、例えば時空羅針盤とかディープタイムダイビングとか新しい言葉も生まれてきます」 🚢「すげー! それだけで一作書けそうですね! ノスタルジックで童話的な冒険物になりそうです!」 このあと、実際にここでのお話を元にして妄想コン『あなたに会いたい』用に一作を書き上げてみました。 実はキカさんを見習って公開前にNEURAL OVERLAPさんに添削をお願いしようと試みたのですが、撃沈を(^^;)。 少し(かなり)不安ではありますが、少しでもできのよいものにしたいと思っております。 そしてNEURAL OVERLAPさん編、これで完結です! また近い内に次のプロフェッショナルとお話したいと思います。タイミングが難しくてちょっと間が開くかも知れませんが、それまでしばしお待ちくださいませ。 ではまた。
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