Day.1 鍵

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Day.1 鍵

三十年に一度、鍵穴が出現するという小箱を父から預かった。父は祖父から預かり、箱の中身は知らないという。そのとき僕は二十歳で、次に鍵穴が見えるのは、ちょうど十年後だと教えられた。それから三年後に父は急逝し、今月、僕は三十歳になる。古い小箱とその鍵は、書架の奥にしまってある。
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