Day.11 からりと

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Day.11 からりと

からりと晴れた昼下がり、門前の落ち葉掻きをしていたら、こちらを遠巻きに窺う黒猫がいた。毛艶はよいが首輪はなく、細長い尻尾が優雅だった。しかし僕の視線に気づくと、踵を返して駆け出した。途端に乾いた風が吹き上がり、集めた落葉が舞い上がる。その隙に、猫は姿を消していた。
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