Day.14 裏腹

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Day.14 裏腹

上から下まで黒い衣服に身を包んだ青年が、門前で佇んでいた。「ご用ですか」「この家、あの金木犀に守られていますね。紙飛行機も、ポストにねじ込むのがやっとでした」青年は紙袋を差し出し、「流星群の夜に、また参ります」と言って去った。袋には、色とりどりのマカロンが入っていた。
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