不幸ヤンキー、”狼”が現れる。【終】

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不幸ヤンキー、”狼”が現れる。【終】

 顔をさらに赤くさせた幸に哉太は微笑みながらも自らが曝け出させた色黒で生意気そうな青年の胸に噛み付いた。  ―だが加減はちゃんとしてある。開発をしたおかげで大きくなった胸の突起を甘噛みし舐めると、青年は…幸が甘い声を漏らしてしまう。 「あぁっっ…うぅっっ……!」  ―――カプ。チュッ…、チュッ…、カプリ。  蒸気してしまう顔を手で覆い隠しながらも快楽に酔ってしまう幸に、哉太はズボン越しから彼自身をゆっくりと触っていく。案の定、敏感な幸自身は緩く勃ち上がっており、哉太が笑えば幸は恥ずかしさのあまり顔をさらに隠した。  ―しかし哉太の言葉によって覆い隠してた手を自ら離してしまう。 「俺がさ…。もしもすべての叡智(えいち)を知ることが出来てさ、その知識でさ。男が妊娠できるってことが分かったりとかしてだよ?」 「…なに…言って?」  幸が身を()じらせるなか、哉太は器用に彼のズボンのホックを外していく。だが彼は言葉を止めることは無い。 「そんで、実は男は妊娠が出来るってことになって、そんで莫大なお金が必要になったら」  ―俺はその金で幸との子供を作りたいの。  無理難題で不可能な夢を語る哉太に反論しようとするも彼に(さら)け出されてしまっている局部に触れられ、(しご)かれてしまっている幸は官能に喘ぐことしか出来ないでいる。  ―――ヌチュっ。ヌチュっ。ヌチュっ…。 「ひぃあぁっ……もう…だめぇ…!!!」  ―――ビュッゥゥッッ……!!!  声を上げながら白濁液を噴出させてしまう幸。だが案の定その淫らな液が哉太の手に掛かってしまう。 「うひゃぁ~…幸、溜まってたの~? 結構ネットリしてんじゃん?」 「あぅっ…ご…めんな。ハンカチ出すから…」  花火の光に照らされ手をわざと(かざ)す哉太が目に映り、幸は恥ずかしがってハンカチを取り出そうと慌てふためく。  ―しかし哉太は、幸の欲望を手でペロリと舐めてしまった。 「なぁっ…!?」  恥ずかしがる幸に哉太は舐めてにっこり笑えば変態的な思考で感想を述べた。 「うん…。幸のミルク美味しいな~。…赤ちゃんが出来る前に試飲出来て良かった」 「バッ……なにバカなこと言って…」 「そんじゃあ今度はこっち…ね?」  吐き出された精液を幸の尻に塗りたくり、手慣れた様子で指を挿入しては()れたり出したりを繰り返す。すると次第に指の本数が増えていき幸は耐え切れずに哉太の肩を抱いた。  ―――パァッン…。パァッッン…。  ―――ヌチュ…。ヌチュゥ…。ヌチュッ。  …やば。はずいんだけど…。  花火の音と歓声でひどくは目立つことは無いが、どこか羞恥を感じて哉太の肩で声を押し殺し我慢をする。 「ふぅ…。ふぅっ…。ふぅ…!」  …幸、声我慢してんなぁ~。萌える…。  だがその声も哉太の耳では聞こえているので無駄な努力ではあるのだが。  そんなことなど気づきもしない無垢な幸に哉太は興奮し、(ほぐ)し終えた後孔に自身を()てがう。  …哉太さん、またビキニ。しかも、相変わらず…デカい。  青いビキニから取り出された色黒で長く太い肉棒に、幸は恐怖と共に悦に浸る自分の感性は今はまだ分からない。  ―そんな彼に哉太は囁いた。 「俺のミルクも飲んで? …そんで赤ちゃんが出来たら…ちゃんと愛情たっぷりに育ててあげよ?」  その言葉通りに哉太はミチミチと言わせては幸の穴に挿入していく。そして全部押し込ませ、呑み込ませたかと思えば激しいストロークで幸を酩酊させて喘がせた。 「うあぁっ……あぅうっ…!!!」  ―――ズチュっ…・ズチュっ…ヌチュゥっ!!!  ―――パンッパンッ!!!  激しくも花火に照らされて幻想的な世界にも酔ってしまう幸と哉太。特に哉太は絵空事を紡いでいく。 「赤ちゃん出来たら…なんて名前にしよ…かっ」 「やぁぁあ……赤ちゃんなんか…出来ない…のにぃ!!!」 「そんなの分かんない…じゃん…で物を測っちゃダメでしょ…?」 「…おく…そく?」  また幸が言葉を学習しようとしている。まるで頑張って覚えて褒めてもらおうとする子供のようだと哉太は錯覚し…心の中が(たぎ)るのだ。 「幸の知識だけで…判断しちゃ…ダメって…こと。…やばい。もう、イク(射精する)。…幸が可愛すぎて、もう…」  哉太の余裕のない言葉に幸は彼と一緒にイキ(達し)たいが為に、わざと可愛らしい言葉を差し向けたのだ。 「かなた…さんとの…赤ちゃん。…出来たらいいね?」 「……幸、煽るのじょーずだね? …じゃあご褒美!!!」 「うぁっ…!??」  ―――ドピュウゥ……。  哉太の長く濃い射精と言う名の子種に幸はしかと受け止めるのであった。  今日は振り替え休日でありバイトも休みなので幸はゆっくりと家に居た。…しかし原稿に追われているのにも関わらずスマホで呑気に動画を見ている変態露出狼が1人。 「哉太さん…。いい加減に原稿やらないと撫子さんに怒られんぞ?」  反省文を書きながら催促をする幸ではあるが哉太はスマホを見ながら言い放つ。 「あのね花ちゃん。いい加減は”良い加減”とも言うから、仮に原稿を遅らせて撫子を怒らせたとしても、俺は今、調子が悪いからどうしてもダメなの。…そんな状態じゃ良い原稿は書けない」 「…そういうのを言い訳って言うんだよ。書かねぇと昼飯抜きにすんぞ?」  幸の言葉に哉太は目を輝かせた…かと思えば駄々をこねていた。 「それは嫌~!!! でも書きたくな~い、書けないし思いつかないよ~!」 「やっぱり本音はそこか…」  呆れる幸に哉太はスマホから目を外してちゃぶ台にきちんと正座をしている幸に襲い掛かった。 「な…なんだよ。急に」  何事かと思う幸に哉太はにんまりと笑った。 「ご飯も食べたいけど~、…幸も食べたいな~?」 「はぁ?」 「まあ幸の為のって奴?」  とんでもないことを言っているのだが、無知なヤンキー君には冗談でさえもある意味通用しない。 「にんかつ? …とんかつじゃなくて?」  さらりとわざとではないボケに哉太は溜息を吐くが…狼は懲りもしない。 「…色気ないこと言われたけど…もう我慢なら~ん!!!」  ―――ドサッッッ!!! 「おいっ、どこ触ってんだ。バかなた!!!」 「幸の為にやってんの~。うふふ~」 「この変態狼~!!!」  襲い掛かる哉太に幸は対抗する中でスマホの動画は流れていく。  ―その動画はとある少女がそこに居たのだ。相手の手を取って過去を言い当てる少女…その少女の名を知るのに幸は時間もかからないだろう。
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