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【閑話休題】不幸ヤンキー、”狼”に躾けられる。《後編》
硬直する幸に哉太は愉しそうに右手を捻る動作をした。すると…。
―――グィィィン…。
「ひぃぁっ…あぅぅっ!!」
振動は格段に上がり幸はどうにもならない心情を表すように身体を海老のように反らしてしまう。
…哉太さん、怖い。こんなに怖いの…初めて…だ。
地元の不良でさえもビビることはなく、警察に職質され脅されても怖がることが無かった幸に恐怖という感情を植え付けた男である場磁石 哉太。そんな彼は怖いくらい笑みを溢していた。
「ははっ。幸、可愛いな~。能力で振動数上げただけでピクピクしちゃうんだ~」
「うぁっ…あぅ…もう…やぁ…!」
「ダメだよ~。ちゃ~んと反省しなきゃ…幸が自分の身分をわきまえるまで、この状態にしてあげる」
幸は哉太によって作られた快楽でおかしくなりそうなる。だから懇願するように怖いぐらい愉快な笑みを見せる哉太へ謝罪をするのだ。
「かなた…さん…ごめんなさい…もう、言わないからぁ…!」
「え~…誠意が足りないな~。俺は幸が馬鹿な女とセックスするぐらいなら…そのかわいいち○こ切るくらいの覚悟で言ってもらわないと…困るんだけど?」
するとさらに哉太は右手を捻らせて振動数を上げた。そのおかげで幸はイキそうなぐらい張り詰めていく。
―その快楽により幸の涙が一気に溢れ出した。だから幸は必死になって謝罪をするのだが…。
「ごめん…なさい…、もう。俺…、出る…から…!」
「ふぅ~ん。これぐらいで、イッちゃうんだ~。もう」
―仕方ないな~?
許されたかと思い安堵するのも束の間、哉太が取り出したのはコンドームであった。卑猥な物を取り出した哉太はこれで何をするかと思えば…コンドームを伸ばして今にも射精しそうな幸自身にくくりつけて縛ったのである。
両腕が動けない幸にとってはまさに拷問。さらに涙が溢れ許しを請う幸に哉太は今度は幸の後孔にローションを垂らして指を挿入れていく。
この拷問には我慢強い幸でさえも耐えられなかった。
「あぁっぁっっ…ゆる…して…よ。…そんなに…ひどいこと…言ったの…俺?」
涙を溢れさせ拙い幸の問い掛けに哉太は首を振るものの…許しは得ていないようだ。
「ううん…普通の高校生なら普通に考えることだよ。…でもね」
―俺はそんなに心広い方じゃないからさ。
―――グチュッグチュッグチュゥ…!
「やぁっ…あぁぅ…!!?」
指を抜き差しして解していく哉太に幸は快楽という名の拷問に戒められる。するとついに幸は本格的に泣き出してしまったのだ。
「ごめん…なさい…! もう、そんなこと…思わない…からぁ…!!!」
そんな健気で可愛らしい幸の姿を見て気が済んだ哉太は悲しそうに微笑んだ。
「幸…ごめんね? 俺のこと…嫌いになった?」
どこか情けないような声を出す哉太に幸は泣きながら訴え掛ける。
「ひぃっくっ…ひぃっくっ…哉太さんのバカぁ~! ごわかった……」
「うん…ごめんね、幸。…今度は幸のこと考えるからさ。…今からちゃんとしたエッチしようよ。…ねっ?」
甘く問われるような哉太に幸は頷けば幸の縛られていた局部はゆっくりと解かれる。だから案の定…。
「やぁっ…イクッ…!!!」
―――ビュゥゥゥッッ!!!
すると快感が押し寄せて幸はあっという間に達してしまった。肩を上下に動かして酸素を求める幸を哉太は抱き締めて言葉にするのだ。
「幸は俺だけを見てよ」
「はふ…はふ…はぁ…はぁ……」
「お願いだから…俺だけしか知らない幸になって?」
―――ドクンッ!
歪んで笑う哉太に恐怖もあるがときめいてしまう幸は自身も哉太の背中に手を回して応えた。
「…分かったから。早くイれてよ?」
「……許してくれる?」
先ほどの怖さとは打って変わり子供のような顔つきになる哉太に、幸の母性本能が目覚めつつあった。
…やばい。哉太さんが可愛い。
恐らく頭がおかしくなっている幸は哉太の顔を見てから唇にキスを落とす。
―――チュッ。
驚いている様子の哉太へ幸はせがむように言葉を発したのだ。
「俺、哉太さんとキモチ良いことしたいから…エッチしよ?」
幸の甘楽な言葉に哉太の赤い瞳はどこか落ち着く。そして彼も応えるように幸へキスをした。
―先ほどとは違い、大人なキスを送って。
―――ジュゥ…クチュウゥ…クチュリィ…。
―――チュッ。
「はぅ…、息が出来ない…よ。かなた…さん」
「息を出来なくしたの。まあとりあえず…さ」
―イれて良い?
すると幸は哉太へ言葉を紡ぐのだ。
「うん。イれて?」
そして2人は再び深いキスをした。そして哉太の大きなブツがゆっくりと侵入していけば幸が哉太自身受け止めるのだ。上下に揺さぶられ、腰を何度も振られて幸の甘美な声に哉太は興奮し…2人は達するのであった。
この事件以降。幸は哉太に性関係で怒らせてはならないということを胸に刻み込んだのである。
―そして結論。
…つまり俺は一生どーてーってことか…。
「まあ、仕方ないか…ははっ」
幸の切ない想いは哉太の嫉妬により消失せざる負えなかった。
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