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不幸ヤンキー、”狼”に魅了される。《後編》
―――プチュウゥ…。クチュゥ…。クチュウゥ…。
「んん……ふぅん…はぁん……」
舌を絡ませて吸ったり甘噛みをする哉太に応えるように幸も応戦する。しかし、あまりにも濃厚なキスに幸が座り込んでしまいそうなので、哉太は彼の股の間に脚を入れて安定をさせてから唇を離した。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
もっと顔を赤くさせて酸素を欲するように息を整える可愛らしいヤンキーの姿に、哉太は愛しさを超えて苛めたくなる衝動に駆られる。
だから幸の敏感な耳元でイジめるような問い掛けをしたのだ。
「幸、可愛い…。まだこういうキスにも慣れてないの?」
「ひぃぅっ…!」
興奮したような哉太の声に幸は顔を見られぬように俯いた。
…やば、幸が可愛いからもっとイジめて喘がせたいけど…。たまには引いてみるか…。
すると哉太は直に幸の局部に触れてからしゃがみ込む。だが強弱を付けながら触れては来るので幸は腰が砕けそうになってしまう。
「うぅ…うぁ…か…なた…さん…」
「ん~? なぁに?」
「そんな風に…触らないでぇ…」
快楽によって涙を零す幸に哉太は愛しさのあまり手を止めては立ち上がってキスを送る。もっと深いキスを…。
―――クチュウゥ…クチュリィ…クチュゥ…。
淫らな透明な雫が落ちては幸の口元を汚し、可愛さの中に淫靡さを醸し出させた。そしてやっと唇が離れ大きく息を吸う幸に、哉太はもう一度しゃがみ込んだ。
「本当は挿入したいんだけど…。まぁたまにはね~、いつも頑張ってくれている幸にもお礼しないと…ね?」
「はふ…はふ…はぁ……何をすん…の?」
哉太が笑ってから幸のカーキー色のズボンとボクサーパンツを脱がしたと思えば…なんと幸自身を口内に入れてしゃぶり込んだのである。
―――ブジュウ…。クチュリィ…。ムチュっ…。
突然のことに幸は驚いたのもあるが、大好きな人にされているご奉仕に自身が耐えられない。そして甘美な声で喘いでしまう。
「うぁっ…あぁぅっ……ふぅぁ!!!?」
―――ドピュウゥ……。
幸自身が熱い哉太の口内に犯されてしまえば、幸は簡単に達してしまった。
「はぁ…はぁ…はぁ……」
息を切らし、吐息を漏らす幸に哉太は幸が吐き出した欲望をすべて飲み込んでからにっこりと笑う。
「あまり美味しくはないけど…幸のミルクだから美味しいなって思うよ~」
「この…バかなた…め」
「いや~、適度にイカせているから飲みやすかった…かな?」
「なっ!??」
哉太の素直な発言に幸が顔を真っ赤にする。しかし哉太は原稿は休むが性行為に関しては休むことはない。
今度は幸の後孔に持ち歩いてるローションを取り出しては、塗りたくり指で抜き差しをする。
―――ヌチュッヌチュッヌチュゥ…。
バラバラに動かされる長くてしなやかな指に幸は甘い吐息を漏らした。
「はぁぅん…やぁっ……もうだめぇ…。…早く」
―イれて?
顔を赤らめ、涙を流しながら懇願する幸に哉太は興奮した。だからまだ締め付けはかなりあるが指を抜いて哉太は自身の熱くて太い肉棒を挿入するのだ。
―――グプゥ…グプゥ…。
「うぁぁっ…あぅ…キツい…よぉ…」
「ははっ…俺も、そう…思うよ。…でも、幸…一緒に頑張ろ?」
「う…うん。がんば…る…」
十分に解していないおかげで痛みと切迫感を抱くが、哉太に鼓舞をされて幸は息を吐いては哉太自身を受け止められるよう努力をする。
「はぁ…はぁ…あぁぅん!」
―――グププゥゥ…、ヌチュゥ。
「あはは。やっとはいった…、じゃあ、動かそうか」
そして哉太は待ち構えていたようにピストンを打ちながら上下に腰を振る。
―――パンッパンッパンッ!
生き生きとした哉太の行為に幸の喘ぎ声が止まらない。
「ひいぁ…あふ…あうぅっ!!!」
「可愛いな~幸は…本当に可愛いヤンキー君だよね…」
そんな哉太に幸は悶絶をしながら言葉を紡ぐのだ。
「…かなた…さん、あのね…?」
「どうしたの、幸?」
ピストンを交えながらバックで挿入する哉太に、幸は突然このような言葉を掛けるのだ。
「…俺を捨てないでね?」
「えっ…?」
「俺、哉太さんしか…居ないから。だから…あの…」
少し寂しそうな幸の言葉に哉太は一瞬行為を止めようとしたが、幸の可愛さに歯止めが利かなくなってしまったようで。
「なに言ってんの幸は…」
―――パンッパンッパンッパンッ!
「ひぃぅ……あぅ…、かな…たさん?」
「もう限界…。幸が可愛すぎるからさ…」
「可愛くなんて―」
「…一緒にイこうね? そうろうの幸君?」
「うっさい…バカ」
そして2人は仲良く達するのであった。
幸がスマホを見れば、フライから連絡があった。幸はくつろいでいる哉太に声を掛ける。
「哉太さん~、フライからの連絡。『学生ホールに来て!』だって」
その言葉に哉太は疲弊した顔を見せた。
「え~…別にいいよあのもやしは…」
「まぁまぁ」
「…でもあの女の子のことは気になるね」
考え込む哉太に幸は反応を伺うが、彼は笑って立ち上がったのだ。
「まっ、花ちゃんとヤれてすっきりしたし、行ってみよっか!」
哉太のどうしようもない言葉に幸は顔を赤くした。
「…ヤるは余計だ、バかなた」
「照れているくせに~?」
「うっさい」
そして2人は身支度を整えて学生ホールへと向かうのであった。
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