不幸ヤンキー、”狼”が襲来する。【1】

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不幸ヤンキー、”狼”が襲来する。【1】

 翌日。哉太が行為でさかったおかげで昼まで響いた幸は、うららから連絡があったことなど忘れてしまったいた。だから夕方になりうららから留守電に入れたメッセージを聞いて青ざめる。  ―それは呑気に原稿を書かずにスマホを眺めていた哉太も同様である。 「哉太さん…。俺らやばいことしたんじゃ…?」 「やっぱり花ちゃんも思った…? やばいことしたよね…、俺」  燕の言葉を無視した哉太は頭を抱え、幸はうららに電話を掛ける。コール音が数回鳴ったかと思えば切れてしまうので心配をする幸ではあるが、連絡アプリのメッセージにて彼女から連絡が来た。 『ごめんね~。今ちょうど打ち合わせ終わったのー!』 『これからね生配信で出るんだ~。心ちゃんのチャンネルで!』  うららのメッセージに幸は哉太にとっさの指示を促す。 「哉太さん、心ちゃんのチャンネル、We Tubueで検索してみて!!!」 「オッケー。分かった!!!」  哉太はすぐさま検索をし心のチャンネルを見てみれば『生配信!』という謳い文句でこのようなタイトルが出されていた。 「『過去を見て欲しい少女。実は…?』ってなんだこれ…。妹さんのこと狙った書き方してんじゃん!」  幸が呆れていると哉太は急いで言い放った 「とりあえず見てみようよ!」  哉太と幸は自分たちが防げなかった事実を受け入れられずにいたのである。
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