AI造形ボディスーツ 通称「アイ・Bスーツ」

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 ―――アイ・(ビー)スーツ。  それはAIを搭載した造形ボディスーツ。  今、朝起きて今日自分を『アイ・Bスーツ』にインプットし、それを装着するのが当たり前の時代。  自分が理想とする身体の情報をAIにインプットすると、ゴム毬のようなものが天女の羽衣のように薄く伸び、全身をコーティングするかのようにピッタリと張り付いてくる。  張り付いた素材の感触は、人間の皮膚と違いはない。  触れられた側も、電気信号により直接触れられたものと同じように感じることが出来る。  理想とする身体というのは、例えば豊胸、筋肉質にする、足元を分厚くして背を伸ばすなど、その日の予定や衣装に合わせて身体を造る事が出来る。  筋肉においては、ただ見た目の筋肉をつけるだけではなく、実際に筋力を上げる事も可能だ。元々介護用のアシスト機能として使われていた。  締め上げ・脂肪燃焼のシェイプアップ機能も備えているので、日々着用することで理想体型にも近づくことが出来る。  透明な素材のようで透明ではなく、肌色を部分的に変える事も可能で、顔までカバーする事で肌の色、化粧、シミ隠しをこれだけで賄える。当然、シワ隠し、プチ整形なぞお手のものだ。  その他ネイルアート、タトゥーアートを施すことも可能で、今じゃその道の職人なんて天然記念物扱いだ。  今現在『アイ・Bスーツ』を製造しているのは3社で、シェア数を誇るのは低価格帯を中心とするジャイナ社、新機能などバンバン発表してくるAiBS(アイビス)研究所、繊細な技術が優れている富豪ユーザー向けのT3社となる。
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