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『アイ・Bスーツ』の開発、販売において、どの会社も厳守しなくてはいけない事項がある。
それは、造形度合いを認識するために首元に黒いラインを表示する事。
通称「レベルライン」。
ラインが細く、黒さが薄ければ造形度合いは低く、逆に太く真っ黒であればかなり元の身体からかけ離れた見た目をしていると言う事だ。
特殊な機械でそのレベルラインを読み込めば、元の身体の情報と造形した情報が得られるようになっている。
『アイ・Bスーツ』を着用したまま風呂や海にはいることは可能。
1日1回は『アイ・Bスーツ』を解除する事が推奨されているが、高機能のものであれば身体の洗浄機能もあり、一生着続ける事も可能だ。
ただし、サウナは高温すぎるということで禁止だ。
ここまでは中学生でも知っている情報。
『アイ・Bスーツ』の性能はそれだけじゃ無い。
AiBS研究所とT3社の『アイ・Bスーツ』に限られるが、身体の性別を変える事も可能だ。出るところは隠し、無いものは補う。当然生殖器としては機能しないが、性行為そのものを実感することは可能だとか…。
性同一性障害として医師の診断があれば、その機能においてはレベルラインを表示しないように出来る。
まぁそれで、一昔前は「結婚したら見た目と中身が全く違っていました」的なドラマや漫画が流行ったらしいが、今じゃ大人の見た目なんて違って当たり前の時代らしい。
数十年前には男性でありながら妊娠・出産する機能を搭載したボディスーツをAiBS研究所が販売した事もあった。
しかし需要が少なかったのか、いつの間にか販売終了となっていた。
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