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基準タイムというモノサシ
走破タイムとは、各レースにおいて各競走馬が走破したスタートからゴールまでの時間です。
0.1秒単位で計測されています。
レース毎に見れば、1着の馬の走破タイムが最も小さい(=速い)わけです。
そして、走破タイムは、レースの結果を最も客観的に表した数値です。
「着順よりも着差」と言われるように、単純にゴールした順番を表した着順よりも、走破タイムを比較した着差を見た方が、より精度が高い評価ができます。
走破タイムと着順は同じ量を異なる数値で表現したもので、着順よりも走破タイムの方が精度が高い数値であると言えます。
そして、この二つの数値は、過去の結果を表したもので、将来の結果と相関関係は有りますが、因果関係が有ると言えるものではありません。
レース結果と相関関係がある要素は数多くあります。
また、着順という数値は相対的なものであり、走破タイムという数値は絶対的なものであるとも言えます。
ただし、着順も走破タイムも、そのレースについてのみ言えることであって、他のレース結果と比較するには、あまり適切な数値とは言えません。
レース結果に影響を与える要素は、数多くあります。
影響を与える度合も、全てが常に一定というわけでもないことから、モノサシを作ることは非常に困難です。
しかし、走破タイムに着目することで、ある程度精度の高いモノサシを作ることが可能になります。
つまり、走破タイムという数値を測るモノサシが「基準タイム」というわけです。
そして、基準タイムというモノサシで測った数値は、何を意味するのかと言うと、基準タイムを構成する要素以外の残りの要素を基準タイムの単位で表した数値になるということです。
レース結果を左右する要素を知るためには、共通のモノサシでレース結果を測ることが第1歩であり、そのモノサシは競走馬によって左右される要素を含んではいけません。
また、モノサシは、その都度長さを変えてはいけません。
長期間長さの変わらないモノサシを作ることが重要です。
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