魔法使い

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「でも、アリッサさんは悪くないですから」 「事故みたいなものじゃないですか。約束やぶろうとしてやぶったんじゃないでしょう?」 「確かにそうなんだけど……ありがとうございます。アリッサさん」 「いーえ。ねぇ、真帆さん」 「なんですか?」 「真帆さん、あたしと年近そうですね?」 「15です」 「じゃあ、あたしの2つお姉さんなんですね」 「13歳ですか?」 「はい。真帆さんがここにいる間、仲よくしましょうね」 「はい。年も近いですしね」  真帆とアリッサは大きなベッドに寝転がりながら、夜遅くまで話をしていた。アリッサは人間界に興味があること、人間にずっと会いたいと思っていたこと、真帆は魔法界に憧れていたこと、魔法使いに会いたかったことを話して盛りあがっていた。 「お互いがお互いに憧れていたんですね……」  ふぅ〜と真帆はため息を付く。 「そうですね~」 「アリッサさん、明日は学校は?」 「お休みです。創立記念日なんです」 「へぇ~」 「もし良ければ明日、この世界を案内しますよ?」  アリッサは楽しげに話す。 「わぁ! 本当ですか? 是非お願いします」
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