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野田監督がスタジオから立ち去ると、滉平が、
「なぁ、英美里。腹減らない?なんか食いに行こうぜ?」
と言ってきた。
時間にしたら、ちょうど昼食時であった。
「……減らない……滉平、一人で食べに行けば?……私は勉強しなくちゃならないし」
「どうやって勉強するのさ?」
「どうやってって……」
その問いに、私は何も応えられずにいた。
「まぁまぁ固いこと言わずに。さ、行くぞ!!」
と滉平はパーカーを羽織って私を促した。
私はモヤモヤした気持ちのまま、カーディガンを羽織り、滉平のあとについて行った。
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