【二週間】

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次の日。 「スタジオにこもってても勉強にならないでしょ?」 恋愛小説を読み漁っている私に、晃平は、そう声を掛けた。 正直、何冊も恋愛小説を読んだが、それで私がドキマギしたり感動する事はなく寧ろ、これの何がいいんだ?と思っていた。 「まぁよ。野田監督のテストまでは時間があるから俺に付き合いなよ?」 「なんで?」 「なんでって……俺達、兄妹なんだろ?だったら兄妹らしく楽しく過ごした方が勉強になるんじゃないか?」 「それもそうね……」 「なら決まり!今から英美里は俺の事を、お兄ちゃんと呼ぶこと!じゃ、遊びに行こう!!」 「うん!お兄ちゃん!」 そうして私は晃平の妹になりきり、野田監督のテストの日まで晃平と楽しく過ごしていた。
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