【二週間】

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電話が終わると、お父さんは、 「英美里、出掛けるぞ!」 と言って玄関へ行き、車のエンジンをかけた。 「お父さん?何処に行くの?」 夕食も食べ終わり湯船にも浸かってパジャマ姿の私は、驚いて、そう訊ねた。 外は真っ暗。 私はパジャマの上にカーディガンを羽織って、お父さんの車の助手席に乗り込んだ。 しかし、お父さんは何も言わない。 そして街並みを外れ、山奥へと車は入って行く。 私が我儘ばかり言うから、お父さんに捨てられるのではないか?と私は、ドキドキしていた。
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