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電話が終わると、お父さんは、
「英美里、出掛けるぞ!」
と言って玄関へ行き、車のエンジンをかけた。
「お父さん?何処に行くの?」
夕食も食べ終わり湯船にも浸かってパジャマ姿の私は、驚いて、そう訊ねた。
外は真っ暗。
私はパジャマの上にカーディガンを羽織って、お父さんの車の助手席に乗り込んだ。
しかし、お父さんは何も言わない。
そして街並みを外れ、山奥へと車は入って行く。
私が我儘ばかり言うから、お父さんに捨てられるのではないか?と私は、ドキドキしていた。
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