【二週間】

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私は城内へ迎え入れられると、着物を着た女の人の手によって、殿様のような恰好にさせられた。 「あ、あの……私、女なんですけど……」 しかし私を着替えさせた女の人は、私の言葉には気にもとめず、上階の何やら獣臭く騒がしい部屋の襖の前に立たされた。 「若の、おなりです!!」 と女の人は告げ、襖を開けた。 そこには…… たくさんいる犬と戯れる将軍らしき人と、困りきった侍達の姿があった。
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