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高校2年。
17歳。
もうすぐ定期試験。
無意味な定期試験だ。
その後には無意味な冬期休暇をひかえた、12月の半ば。
寝室の窓を開ける。
冷たい風が吹き込む。
北側向きのこの窓は、干からびた古い用水路に面している。
3階のこの部屋から飛び出して、地面から10メートル掘り下げたコンクリートに叩きつけられれば、簡単だろうな。
毎日。
朝起きては、窓を開けて下を見下ろす。
無意味な日常。
無意味な人生。
幾度となく想像する、自分の最後。
転落死が一番確実だ。
このアパートは、いつでもそれができる。
外では異常気象が続き、ベランダのすぐ傍では、季節外れに咲いたヒメコブシに、無意味に白雪が積もっていた。
それが。
バサリと。
落ちた。
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