あおぞらふたり31

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れんは幼なじみのようこちゃんのことを思うと胸がキュとなる。 今まではこんなことなかったのに。 れんの心を占める特別な感情── いつからか分からないけど、今までのように気軽に話しかけれなくなってしまった。 だから今日もれんは近くの公園に一人で遊びに行った。 砂場にいても、ブランコで遊んでいても、なにをしてもようこちゃんのことで胸がいっぱいだ。 ──好き── 感情が溢れ出る。 いつのまにかお日様が赤くなっていた。 すべり台で遊んでいると、ふいに声をかけられた。 「れんちゃん、あそぼ」 ようこちゃんがにこにこしながら手を振る。 れんは顔を真っ赤にした。 「れんちゃん、さいきん遊んでくれないね」 れんは言葉が出ない。 「まえはよくお家に来てくれたし、公園でも遊んでくれたわ」 ようこの笑顔がすこしくもる。 「そ、そんなことないよ」 「じゃ、遊びましょうよ」 「う、うん」 「何して遊ぶ?」 「ジャングルジムで遊ぼうよ」 「うん」 ようこがにっこりした。 れんがジャングルジムにむかって走り出した。 ようこもれんの後を追う。 ふたりは手すりに掴まり登り始めた。 夕焼けがふたりの頬を赤く染める。 れんとようこは日が沈むまでジャングルジムで遊び続けた。
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