パンプキン伯爵の招待状

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 この三日間でお母さんは帰ってこなかった。代わりにお母さんから手紙が届いて「ハッピーハロウィン。間もなく会えるわ」という短いメッセージが届いた。  私はグーグーとポポと一緒におめかしをして家の外で待っていた。すると遠くの空から一本のほうきが飛んできた。持ち手には〈パンプキン伯爵邸行き〉と書かれていた。 「これに乗ればいいのね」 「オレ、ほうきは苦手だよ。スモールドラゴンとかの方が良かったぜ」  グーグーは不満げに言いつつ、私より先にほうきに乗った。ポポは「ドラゴンの方が怖いよ。ボクなんかエサにされちゃうからね」と体をブルッと震わせてから、私のリュックに入りこんだ。私はリュックを背負うと、ほうきにまたがる。  自動運転のほうきははじめてだった。今までお母さんのほうきに一緒にのせてもらったことがあるぐらいで、私はまだほうきの運転免許を持っていないから、一人でほうきに乗れない。 「それじゃあ、案内お願いします」  ほうきにそう言うと、私の足は地を蹴った。体がずっと上まで上がっていく。 「パンプキン伯爵ってどんな人かしら」 「暇を明かしたジーさんだろ」 「それでも良いわ。私にはおじいさんがいないから」  グーグーと私はそんなお話をしながらほうきに乗って夜空を飛んだ。
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