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「あなたともう少し一緒にいたかったんだよっ!!
この!“桂小五郎“が!!」
彼の、旧名で叫んだ。
あの、徳川幕府末期の、乱世を駆け抜けた、一人の男として。
志を持った、‘志士‘としての彼を。
ああ、なんて残酷なんだろう。
皆私をおいていく。
師が、同志が、兄のように慕っていた人が、憧れの人が、好きな人が。
時を、留めてほしい。
そのためだったら、何でも捨てられる。
木戸孝允、元の名桂小五郎、享年、四三歳。
桂椿姫他、多くの人に見守られる。死因、病死。
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