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「え……、! ゆ、由貴! 写真、昨日の写真を──」
しどろもどろの俺の言葉の真意が伝わったらしく、由貴がさっと顔色を変えて取り出したスマホを操作してる。
その時俺はようやく、ベッドの向こうの窓が少し開いてるのに気づいたんだ。
待つ気なんかなく彼女の後ろに回り込んで、ディスプレイに表示された画像を息を呑んで見つめる。
二人とも声も出なかった。
見事に「化ける」もんだな。機械まで騙せるのか?
──ミュウ。そういえば、英語で猫の鳴き声って「Mew」だったよな……。
クッションの上にはこっちを、……カメラのレンズを見てる、丸い目をした茶虎の仔猫がいた。
~END~
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