たまご探偵参上!

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たまご探偵参上!

「館長!大変です!美術品の”卵の誕生”が盗まれました!」 「そうかそうか、承諾した、、、何!盗まれただと!?」 現場は既に警備員によって立ち入り禁止になっていた。 「警部!現場報告です」 「許可する」 「昨夜十一時ごろ、閉館した館内に何者かが侵入、歴史的美術品の”卵の誕生”が盗まれました。」 「警部!現場の近くにこのような紙が!」 美術品は盗ませてもらった、返して欲しければ私の犯行を止めてみるがいい。 三日後の午後十時、ウオヴォ博物館からTKGをいただく 怪盗サラダチキン 「警部これは一体、、」 「大変なことになってきたぞ」 この事件はすぐさまロンドン内で話題になった。 多くのメディアに取り上げられ、多くの人が怪盗の活躍に興味を持っていた。 次のニュースです、今日は怪盗サラダチキンが予告した日です。建物前ではたくさんの人で賑わっています。 「くそったれ!何が怪盗だ!泥棒と書き直しやがれ!」 「事態が大事になってしまいましたね、もしこのまま美術品が盗まれてしまったら、、」 「警察のメンツは丸潰れだ、なんとしても阻止するぞ」 午後7時美術館の前にパトカーが止まる。 大量の警察が集まり、襲来に備える。 「これがTKGですか」 「はい、太古昔に作られたと言われる卵の化石です。今でも黄金に輝くことからTKGと呼ばれるようになりました」 「警官は周囲を包囲しろ!それとケースはより頑丈にしてください」 予告時刻の10分前 「もうすぐ時間だ!衝撃に備えろ!」 「警部!警部!」 「どうした!何かあったか!」 「なんでもないですw」 警部は部下にげんこつをかます 「まあまあ警部どの、そう荒ぶらないでください、ほんのジョークですよ」 「そうですよ警部どの!ほんのジョークです!、、、警部?」 「ん?誰だお前は?」 「あ、僕はたまご探偵といいます」 「、、、」 「「誰だお前は!!!!!」」 ビー!ビー!ビー! 館内中に謎の音が鳴り響く 「なんだ、なんの音だ!まだ予告時刻じゃないぞ!」 警察官が警報を止めに行く ボーン ボーン ボーン すぐさま予告された時刻になり、時計が鳴る 「くるぞ!全てに警戒しろ!」 すると次の瞬間、、 なんと大量のマスコミが館内に入ってきた! 「すみません!質問いいですか!TKGはどうなったのでしょうか!どのように奪って行ったのでしょうか!」 「まてまて!どうしてメディアがここにいる!帰れ!」 「警部!大変です!TKGが!」 警部が振り返ると、TKGは姿を消していた 「な、なんだと、、」 「ニュースだ!怪盗の勝利、警察無惨に散る」 館内はいっそうパニックに陥る そんな中マスコミだけでなく見物客さえも管内に押し寄せる 「皆さん!!!」 声が館内に響き渡る。なぜならマイクを使っているからだ。 人々は訳もわからず中央を見る 卵の被り物をしたタキシード男がいた TKGが入っていたショーケースの上にいた 「皆さん!!!冷静に私の話を聞いてください!!」 人々は固唾を飲んだ、というよりはヤジを飛ばす余裕もなかったからだ 「犯人は黄身だ」 探偵が指差す先には、名も知らぬ警察官がいた。 「私の推理を説明しましょう」 犯行時刻10分前、不可解なことが起きました それは謎の警報音です。 私たちはこれは何かの誤作動と思っていましたが、これは犯人の策略です。 言い換えるなら、マスメディアの人たちを中にいれるための警報音だったのです。 外の人たちは見たのではないですか? 入り口前の警察官が眠らされて、 怪盗がから館内に入っていく姿を、、 そして警報がなった、 その時扉は全開だったんだと思います マスメディアはうまく誘導されたんですよ。 怪盗はちょうど時刻と重なる具合で人々を中に招き入れ、そのパニックの中TKGを盗んだ、 警察官に変装してね、 こんな大渋滞の中なら1人ぐらい警察官が増えても分かりませんよ。 「さて質問します、警察の皆様、彼の顔を知っていますか?」 沈黙 「ここまでが僕の推理です、彼こそが犯人だ」 「全員!あいつを捕まえろ!!」 パニックに陥っていた警察官たちは我に帰り 一斉にその男に向かった。 怪盗サラダチキンは無事逮捕された 「協力感謝する、たまご探偵」 「いえいえ、私は当たり前のことをしたまでです」 「しかし探偵の推理は納得できたが、どうやってあの状況で犯人を見つけれたんだ?1人増えたとしても見つけるのが簡単だとは思えない」 「犯人だけ外に出ようとしてたんですよ、マスメディアの人たちは中に入ろうとし、警察官たちはそれを止める、だから外に出ようとするのは犯人だけなんですよ」 「なるほどな、もう一ついいか?」 「どうしてあの場にいた?」 「、、それは、」 「、、もしかしてあの怪盗に何か関係があるのか?」 「別にないです」 「じゃあ、TKGと深い因縁が?」 「ないです」 「じゃあどうしてわざわざ警察官が大量にいる中で館内に入ってきたんだ!」 「それは、、まあ、、なんかいけました」 「え?」 「事件のことをニュースで見て、、手助けしたいなーって、、ほんと!いけたらいく感覚で館内に入ったら、なんかいけました」 「、、、」 「では私はこれで」 そう言いながら立ち去る探偵!姿はまさに卵! その信念の中には不屈のハート! 堂々と参上するその姿もまさに卵! たまご探偵は明日も行く! さらなるミステリーを求めて!
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