〜職場体験準備#2〜

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「じゃあ班長と副班長、意気込みを!」 中井は非リアのことを忘れているようだ。 気分屋なやつめ。 「えーと、職場体験、体験先の方々に迷惑をかけないようにし、『来てくれて良かった』と思ってもらえるようにしましょう!」 奈緒ちゃんが意気込みを言った直後、 「えー、バカなん?体験先行ってもあんたらが役に立てるわけ無いやんww」 他グループの人が僕たちのグループを侮辱した。 僕の大嫌いな聞き覚えのある声だった。 「おい横田っ何言ってんだよ!?」 中井が怒鳴った。 奈緒ちゃんは深海に沈んでしまいそうだった。 「だってさ、奈緒さー、班長なったからってイキリすぎなんだよw最近腹立つしさー、大司君もそう思うよね?」 そっか、さっき奈緒に向けたあの鋭い視線、そういうことだったのか。 。 だが、奈緒ちゃんと大司君が仲良さそうに話している所をみて、嫉妬したのか。 修羅場ってやつか。 恋愛弁護士の僕はこういう修羅場はしょっちゅう立ち会ってきた。 が、最初にすることはひとつ。 。 僕ば下手に間に入ってもヒートアップするだけだ。 その後仲裁に入る。 ここは僕ば黙っとこう。 でも、大司君は何と言うだろうか。 大司は険しい表情で、落ち着いた声で言った。 「何言ってんの?お前の方が腹立つ」
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