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なんてったって彼女は…。
恋愛勘のいい優吾でも同じクラスなのに彼女の好きな人が分からない。好きな人が居ないのかと思っていた。（そんなこと探っちゃうのは彼のくせだ。）
「奈緒ちゃん。もしかして、好きな人居るの？？。相談に乗りますよ」
奈緒とは小学生の頃、他の人たちとも一緒に良く遊んでいた。当時は好きな人が居たようだが…。バッドエンドに終わった。彼女の相談に乗らなかった理由は…。彼女がしなくていいと言ったからだ。気持ちがよくわかっていなかったようだ。だから、今は本気で誰かの事が好きなのだろう。
「ほほう。誰かは気になりますが…。言いたくなければ言わなくてもいいですよ」
優吾の恋愛相談はとても相談者の心に寄り添ったものだ。だから、好きな人も無理やりはあまり聞かない。
「私…。大司の事…。好きなんです」
その言葉にとても驚いた。
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