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放課後、俺は友達と先輩しかいない教室でだべっていた。すると先輩がタバコを2箱机に載せた。
「これ、お前らにやるよ」
俺は内心動揺した。俺はどんな人とつるんでいるのか初めて知った。俺は反応ができなくて横にいる友達を見た。
「いいんスか!アザッス!」
友達は目を輝かせてお礼を言っていた。俺はどんな顔をすればいいか、もっと分からなくなって苦笑いで言った。
「……アザッス」
俺は家に帰る途中、交番の指名手配犯の写真がふと目に入った。
「俺も犯罪者になんのかな」
俺が未成年の犯罪に、強い嫌悪感があるのは親の影響だ。
「ハタチ過ぎてなかったのに、酒を勧められて飲んだな」
「昔はそうよねぇ」
俺が小さい頃、両親は酒を飲みながらそのことを笑って話していた。
なんで堂々と言えるのか。子どもの前で恥ずかしくないのか不思議だった。
俺は親のようにはなりたくなかった。
だけど、きっと俺も同じなんだ。
俺の心は真っ暗だった。
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