秋月組のハロウィンへようこそ

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「……それ、猫用っすか?」 「ええ。ホームセンターにそういうコーナーがあって、他にもあったんですがこれが一番似合うかと」  本猫もまんざらでもないらしく、どうだとばかりに鳴いてみせる。 「はあ……よくお似合いです。てか、皇さんは何かやらないんですか」 「私はパウンドケーキとクッキーを作るつもりで型など買ってきました。仮装の方は貴方がたに任せますが……いろいろ小道具はありますけど、ノルン嬢がメインなら怖がらない程度のものが良いのでは」 「けど、今どきテーマパークとかでもリアルなオバケ居るし、結構平気かも知れないっすよ?」 と唯人。 「そうだけど、そもそもノルンちゃんたちがお菓子もらいに来るんだろ?だったら、あげる方の俺たちがオバケになるの変じゃね?」  俺が言うと、皇は首を傾げて考える。 「イベントの意味合い的には確かにそうですが、今回は細かいことを考えずともお客様が楽しんでくれるのが一番ではないでしょうか。ところで匠海君。イルミネーションと飾りつけはこんな感じでどうでしょう。もう少し華やかな方が良いでしょうか」 「……俺はいいと思いますけど、あんまこういうの詳しくないんで……遼介さん達にも聞いてみたらどうです」
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