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心配する少女
徐々に体も動かせるようになり、部屋の外にいる少女の元へ行こうと思って起き上がってドアを開けると、少女はさっき持ってきたカゴを洗っていた。
少女は僕に気付き、慌ててベッドに連れ戻された。
初めて僕が食べたものの名前はパンというらしい。
そのあと焼き魚や団子、いろいろなものを食べた。
そんなことがわかるようになった頃、少女は自己紹介を始めた。
名前は、いすず。
年齢は14歳。
親は、母は見たことがなく、父は12歳の時にお金を置いて出ていったらしい。
僕もそのあと名前を聞かれたので、メイビスと答える。年齢、性別も聞かれたが、分からない、と答えた。
少女はそれ以上何も聞いてはこなかった。
それからも一緒に暮らし、散歩をして海を見ながら砂浜を歩いてみたり、森の中歩いていく彼女についていき、街で買い物をしたりした。
そんな日々の途中、街からの帰り道、突然、彼女に聞かれた。
「メイビスって人間じゃないよね?」
と聞かれたので、
「うん、僕は神様だよ」
と答える。
すると彼女は立ち止まり、僕もそちらを向くと、話の続きを始めた。
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