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『私も一ノ瀬さん捜すの協力するよ!!できることあるならなんでもやる』
「菜穂子…」
思うところがあるのかそれ以上何も追及しない慎一だが、多分内心呆れられてる。ただこうなった自分は相当頑固でテコでも動かないことを彼も知っているので結局は協力してくれるはずだ。
「ま、アタシもゲームやってるときに捜すくらいのことはするぜ」
「わ、私も」
そのあと鳴海とは連絡先を交換するなりして別れた。
「…だけど、まだ光たち来ないのな」
「さすがに遅いね」
愛と命の言葉に慎一と菜穂子も釣られて外を見た。
3人が戻ってくる気配はない。
◇
「ついてくる必要なんてないのに」
「私もそう思ったけど、ほら、2人で捜せば早いじゃない?」
「2人して同じ方向で歩いてれば早くもないけどね」
「うっ…」
京は小学5年生とは思えないほど可愛げがない。それどころか7人のなかで一番何を考えてるか分からないところがある。
「でもさー京くんこっちの道明るくないでしょ?私がいたほうが迷子にならないと思うけど」
京は呆れたようなジト目を一瞬だけ梨里杏に向けたがそれ以上何を言っても無駄と思ったのかまた歩き出した。
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