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「そ、こ、で、見事!千寿さんの問題を解決したあなたたちにルシルちゃんを学校につれてきて欲しいの!!!
ついでにもう一人うちのクラスに不登校の子いるんだけどこっちもぜひ!2人揃ってならルシルちゃんも登校しやすいと思うし!!!今なら新入生気分の草薙君もいるし、2人も入ってきやすいでしょ???」
「はあ」
「先生が本当は頑張らなきゃいけないんだけどねえ、もう先生もクタクタなのよ。時間外サービス労働ばっかで身にはならないしさあ」
後半よくわからない愚痴ばかりだったがなんか強引に頼まれてしまった。
(ーーオレ、便利屋じゃないんだけどなあ…)
職員室の外に出て今さらながら光はそう思った。そもそも命のことは友達だからやっただけだし、ルシルという子ももう一人の不登校の子も友達ではないし。
「ーーやあ」
「!」
職員室から出てきた光を待ち伏せしていたかのように群馬が声をかけてきた。
「どうしてここに?みんなと話してたんじゃ」
「うん。でも…君と話したかったし、ちょっと時間を止めさせてもらったんだ」
「ーー?」
急にファンタジーなことを言い出した群馬に光は理解がついていけない。
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