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「光と義兄弟なんだよねぇ。京君って」
聞いてもいいことなのかわからないけれど話すネタもないし、ついつい気になったことを口にだしてしまう。
「そうだけど、それが？」
彼は特に隠す様子もはぐらかすこともしなかった。
「いや…その。あんまり似てないなあって」
ヤバっ…これは禁句だったかも…口に出したあと梨里杏は思わず口を塞いだが、時既に遅し。
だが京は特に気にも止めていないようだった。
「そうだね。育った環境が違えば当たり前なんじゃない？」
「…うん、ごめんね」
「なんで謝るの？意味不明」
「うう…」
怒ってはいないようだが元々言葉が強いせいで怒られているようになるのが梨里杏には悼まれない。
「僕からも聞きたいんだけど」
「ーーん？」
「君ってどうしてここにいるの？」
「えっ」
京の質問の真意が分からず思わず目が点になる梨里杏。
「言い方が悪かったね」
少し考えるような仕草をして、京は言い直した。
「君は何かに囚われてるようには見えないけど、どうして光たちと一緒にいるのかなって思って」
「……それは」
“楽しいから”と答えれば自分にとっては正解かもしれない。でも京は違う言葉を求めている気がする。だからこそ梨里杏は言葉に詰まった。
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