君に謳う

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僕たちは いつだって シーソーのように 向き合っていながら 君が沈んだならば 僕が君を引き上げて 景色をかえてあげたい どんな想いや 言葉にならないことも 心のなかのシーソーでは 順番こに景色をかえあえる 言葉は脆くて儚くて 君をつよく想うほどに 急にさみしくなって 求めたらきりがなくて 素直になれもしなくて 君をそっとみて あわてて目をそらす 桜の季節がすぎて 秋桜の季節がやってきた 君とみた桜があまりに 綺麗でいまでも鮮明だ あと何回この 順番こにシーソーを できるんだろな どちらかが 降りてしまえば動かないから シーソーにつかれたなら 君の手をひいて 寝そべったまんま プラネタリウムもいいな アトラクションは たくさんあるから シャッターをきる間もない位 かわるがわる表情を どっかでみてみたいんだよ 心が勝手にシャッターを きるとまかせて 四角におさまらない君を 自由に記憶に残したい 呆れたように それでも笑ってそばにいて 傷つけたこと 傷ついたこと 忘れちゃいけないこと 君に謳うメロディーは 今日もふえていくんだろう 何気ない日常が どうしようもなく 愛おしいと想うとき 鼻唄を歌ったりして 君に詠んでほしい詩は とてもシンプルで とても愛おしいものたち 信じることは怖い 自分を信じていない僕が 君なら信じられるだなんて いまなら少し違う 君を想う僕を信じている だから君を信じる勇気と 想いを素直に感じてみる 幾度なく 繰り返されるようなことも そのたびに つよく結びあってきたこと きのうや今日では できない足場のうえで どんなアトラクションにのろうか 少し先でもいいから 待っててよ ちゃんとそこに たどり着いてみせるから 君が想うぼくはわからない それでも輝いていたならば 視界にはいるのだろう ちいさくても 輝きだけは負けたくはない 君に謳うよ 煌めきをかかえて みつけてもらえるように 愛おしい日々へ
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