18人が本棚に入れています
本棚に追加
八年前の話だ。
僕らは高校生として学校に通っていて、それなりの授業を受けていた。
しかし、クラスメイトであるシュンの遺体が発見されたのは
高校三年生の三学期が終わる頃の冬休み前、十二月の初め頃だった。
そこまで通っている生徒も学校にはいなかったので
もうそろそろ冬休みになるのかもしれないという時期だったが
周りで通っているクラスメイトの事を考えていても意味はないと考えつつ
冬休みになるまで登校を続けていた。
もちろんその日までシュンとはいつものように
クラスの生徒として話している時間があった。
しかし、あまり変わった事はなく時期は過ぎていくままで
他の事を考えていてもシュンとの時間は過ぎていくだけだった。
そこまで変わった事は担任から知らされていないままだったので
僕らが冬休みになるまで学校に通い続けていると、
そこまで変わった事は学校でないままだったのだが
他に考えていた話題などをクラスメイトと話しているうちに
時間は過ぎていったので、
そこまで気にしなくても冬休みを迎える事ができるのかと
思い込んでいた。
しかし、状況が変わったのは冬休みになる約一週間前の事だった。
そこまで変わった事はないままだったので担任から手渡された、
冬休みの宿題などを学校から持って帰ろうとしていると、
シュンはクラブなどはもう引退していて、
何もする事はなかったのだが
教室に残っておく事にするようだったので
少しは様子を見ておく事にした。
そこまで変わった事は担任と話していないようだったので、
しばらくしてからシュンも教室から出てきた事に気づくと、
休み時間に言っていた通りに学校から帰る道を
シュンと一緒に帰っておいた。
その翌日、変わった事はないのだと考えつつ、僕が学校に向かうと、
担任からシュンが自殺していたという事が知らされた。
最初に発見したのは僕の通う教室の担任という事だった。
周りには特に変わったものは残されておらず
夜中に校舎に訪れていたのかと思われたようだった。
教室中にいるクラスメイトはシュンが何をしていたかを話し始めて、
しばらくの間、教室はシュンと昨日の授業の内容で話が分かれていた。
しばらくして話しが落ち着くと担任にシュンの事について
質問するクラスメイトも何人かいたので、
そこまで気にせずに僕は周りで話している
クラスメイトの様子を眺めておいた。
その事があってから八年後の話だ。
僕らは高校を卒業してそれぞれ仕事をし始めていた。
周りではシュンについての関わりの事を聞かれた人物も
何人かいるようだった。
僕は一度目指していた小説家志望を諦めて、
近くにあるコンビニの店員になった。
しかし、心のどこかでは心残りがあるまま小説家志望を
捨てたところにしていた。
そこまで変わった日々は過ごしていなかったので僕が近くにある
コンビニで過ごしつつ、
他の人物の様子を見ていると、あまり変わった事はないままだったので、
他の働けるところを探してみようという気にもなりつつ、
夜中の十二時を超えたところのコンビニを掃除していた。
そこまで変わった事はないので周りの様子を眺めつつ、
僕が十二時を超えたコンビニの掃除をしていると、
近くを通りがかった女性が紙を手渡してきた。
それは僕らが高校生の頃に見たシュンの事件を書いた新聞記事だった。
その女性は渡してきた新聞記事に興味があるのか少しだけ
僕と話をしておく事にするようだった。
その女性に何があったか聞かれてシュンの事を思い出してみると、
そこまで覚えてはいなかったのだが高校三年生の頃の記憶を
僕は振り返ってみる事にした。
最初のコメントを投稿しよう!