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リビングにいたはずの遥香がもの凄い勢いでダイニングに駆け寄り、興味津々に聞く。
「思ったもなにも、私たちが到着した時に手を繋いで歩いて来たから。どうしてそんなこと聞くの? 聞いちゃダメだった?」
「だって、それ、私が聞きたくても聞けなかったことだから。お姉ちゃんもずっと何にも言わないし。えー、お姉ちゃんたち、やっぱり付き合ってたんだー。」
「あらー、私は進太郎くんからは彼の片想いだって聞いてたのよねぇ。その後は特に報告もなかったから、先行き難航してるかと思いきや。」
礼子が続けて爆弾を落とす。
「えっ、どういうこと? 進太郎、ママに何か言ってたの⁈」
雪絵は礼子に問い詰める。
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