希望の光

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 地味な感じの女が、とある建物に入っていく。  女は仕事帰りなのか平日の夕方に見かける光景である。  ある満月の夜、その建物から雪のように白い肌の女性が出てきた。  入れ違いに何人か建物に入っていく。何かの会合があるらしい。  しばらくして白い肌の女性が建物に一人の男をいざなっていく。  会合が終わって人々が帰っていくが、地味な感じの女性も白い肌の女性も建物にとどまっているらしい。  夜が更けても、それ以上は誰も出てこないので建物をあとにした。  翌日の夕方に、地味な感じの女が帰ってきた。この建物に寝泊まりしているらしい。  雪のように白い肌の女性には満月の夜だけ出逢う。  まるで地味な感じの女が月からの使者に化けているみたいだ。  月光が白い肌の女性の希望を照らす
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