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解説 ハスミ・セイレーヌ
はい。終わりましたもう一度、君と奇跡をなぞるなら。
今回はハスミ・セイレーヌについて解説していきたいと思います。
まあ、今回の連載は約六か月にわたる長期連載となり、なんと普通の人が読んだら五時間もかかるそうなのですが。
それだけ長いと、作者の中のキャラクターの印象や、価値観も変わってくるわけで。
あれ?こいつ、ブレブレじゃね?って描写が何回あることか。
たとえばサソリクラークとか。サソリクラークとか。サソリクラークとか。
今の私なら第四話での言動絶対変えると思うし!
あいつもっとクールだったんです!なぜこうなった!
……と、駄作者の愚痴__否雑談はおいておいて。
当のハスミ・セイレーヌちゃんにもキャラ変じゃね?って思う描写がちょくちょくあると思われるんですが。
まあ、メインなのが十三話ですよね。
作者が言うなって話ですが。あれには深いわけがございまして。
まあ、ハスミ・セイレーヌちゃんについて語らせていただきたいと思います。
(ここから先は、最新話までのネタバレがございます。覚悟して読んでください。)
(文章支離滅裂です)
ご存じのとおり、ハスミ・セイレーヌは孤児です。
物心ついた時から、スラムのような場所で過ごし、幼いときは生活にも一苦労したよう。現在は何でも屋を営んでいますが、その働きぶりに対して、賃金はあまり高くないように思えます。
そんな彼女は生まれた時から親に愛情を与えてもらったことがなく、また、幼少期、周囲の人にはあまりいい扱いをされてもらえませんでした。
そのせいで、本当の愛情を知らず。
ミュリトス学園の生徒としての生活は充実している一方、心はどこかむなしいようで。
あれ?彼女、親いるくね?ってな描写がありましたが、そこは本人の人格形成に関係ないので割愛させていただきます。(ていうか、今の状況を踏まえると、親バレしたときのほうがむしろ残酷では?)
で、そんなハスミ・セイレーヌちゃんですが、何でも屋を安く請け負っている理由の一つとして、彼女が空前絶後のお人よしというのがあります。
まあ、彼女がそういう性格になったのは、もともとの性質もあると思いますが、彼女が愛情に飢えているからだと思います。
彼女が何かいいことをしたら、誰かが笑って。
それが、愛情に縁がなかった彼女が唯一愛情にかかわれる方法で。
だから、彼女は人にやさしくすることが習慣になっていってしまったのでしょう。
__そして、それは裏を返せば人の言いなりになる習慣を築いていったということでもあって。
そんなこんなで、気が付けばハスミ・セイレーヌは誰の言うことでも聞くお人よしになっていました。
ほかの三人がサソリに対してなびかないのに対して、彼女は違うようで。
サソリの悪への勧誘にもなびきまくりだったし。
そんな彼女ですが、第十三話で大きな変化を遂げます。
それは、初めて自分の大切にしたい人ができたこと。
すなわち、軸を持てたこと。
サソリとの対話で、彼女は自分が三人――ロカ、アデリ、レオが大切な仲間だと認識し、三人が守りたいこのまちを守る事を決意します。
孤児だった彼女に、人の温かみを教えてくれたのは三人だったから。彼女はお礼を言われる事以外で初めて心あたたまる経験をしたから。
だから、迷ってはいたけれど、三人の側につくことにしたんです。
まあ、ここでも自分の意思でなく、三人の意思を優先しているのは、単に彼女が尽くす以外の行動をしらなすぎたことにあると思います。
知識としてはあっても、実際に体感したことがなかったため、あまり身につかないといいますか。
大切な人ができたから、その願いを叶える。
字面はいいですが、これではお手伝い屋の時と一向に変わりません。
(誤解されがちなので書いておきます。ここで言う尽くす、は恋愛的な意味ではなく、家族や親友といった、親しい相手に対する感情です。)
――いえ、むしろ尽くす相手が定まってしまった分、余計尽くし過ぎちゃうかも。
今まではただ、流されるだけだったからなんら危険はないですが、まあ、今のままだと、仲間のためだから、って危険な事も平気でしそうで。
レオ・フェイジョアも結構体張るタイプですが、彼は家族もいるので、ある程度行動に限度があると思いますが。
ハスミちゃんは孤児なので、彼女の行動ストッパーが一切ないということですね。
ハスミちゃんは一体どうなってしまうのか…。
誰かがハスミちゃんの異常な事態に気がついてくれるといいですが……。
続きは二期で、遠くないうちに解決します。
まあ、本題戻りますね。
サソリから宝石を取り返そうとする彼女。
やっと取り返せそうになったとき、偶然彼女の過去を知ってしまい、その手を引っ込めてしまいました。
ブレブレじゃんって思うかもしれませんが、これには少し理由があります。
先程いった通り、ハスミ・セイレーヌは軸ブレブレで、原因は孤児なりお人好しなり、あると思うのですが…。そこに尽くす相手という軸を無理やり定めた状態。本来なら、何を尽くすかまで定めるのですが、ハスミちゃんはまあ、そこまで定めてないと。まあ、あの短時間だと無理もない気はしなく無いですが。
参考に一五話、決意の方も読んでみて下さい。
宝石をあきらめないことを提案したのはレオ先輩。それに賛成したのは、アデリ先輩。ハスミも賛成しますが、本編にその理由は書かれていません。
それもそのはず。尽くす、と決めた3人中二人の意見なんだから、従うに決まっている、です。
つまり、5w1hのいくつかを抜かした現時点での、彼女の軸では、そもそも尽くす、という行為に際限がない訳で。
何かが起きない限り、半永久的に三人につくしちゃうっていうか。
そこで思い出してほしいんです。彼女の性格を。
空前絶後のお人好し、なんです。
あそこで自分の軸を決めてしまいますが、彼女の誰かに優しくしたい、という気持ちはなくなってはいません。
おそらく、サソリの親があんな事になったこととか、生活苦とか、それ中心に同情したんじゃなでしょうか。
それでうっかり手を引いて、そのままにしてしまった。
あの三人に対し、恩返しをする、という行為が曖昧で、どこまで、どういうふうにサソリに対し、接すればいいのか分からなかったのかも知れません。
普通以上に頭が回る彼女なら、その問題にも気が付きそうですが、彼女のそんなことより、困っている人を見捨てれないお人好しな性格、そして経験不足が何よりも彼女の足を引っ張りそうですが…。
ってなわけで、ハスミセイレーヌちゃんの解説でした。
キャラ主さん、解釈違いって場合は、教えてください。
魔族が誠心誠意土下座させていただきます。
まあ、この解説で本編での謎が解ければ!
それでは今回はこの辺でしーゆーねくすとたいむっ!
2023 / 10 / 25
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