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おおおおおーーーー!!
おおおーーー!!
おおーー!
「うん?」
何か遠くの方から大勢の人の声が聞こえる!
あれ??
この声。徐々に近づいてくるような……??
広場の祭りの騒ぎが、急にシンと静かになった。
周囲には、不安の顔しか見えなくなる。
一体? なんだろう??
ぼくも不安になってくる。
その時、ぼくの手を握っていた子供たちが、北の方を指差して、声にならない声を発した。
それから……だった。
みんなが逃げ出したのは……。
祭りは一瞬にして、パニックになった。
遥か北からおびただしい羽音を発し、黒いものが幾つも飛来してくる。
広場の周りの建物が急に、白煙を上げだした。
でも、なんか変だ!
燃えたわけじゃないみたいだ!
臭いがそうじゃないといっている!!
うん??
この臭い??
建造物が至る所で、不気味な音と共に白煙を上げる。
腐った臭いだった……。
白煙から次々と腐った臭いが充満してくる。
北の城の方から、大量の白い煙が上がり。それと同時に鎧を着た大軍が、こちらに向かって逃げ帰ってきている。
ああ、この城はもう終わりだ……。
ぼくは、直感的にそう思った。
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