廃遊園地へ
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「マズいっ」 弾かれるように、傍らの3人が逃走の構えをとる。私は立ちすくんだが、春香に袖を掴まれ、促されるように駆け出した。 廃遊園地の中を私は、必死になって走った。暗闇で方向感覚が麻痺し、何処をどう走っているのか分からなくなる。 いつのまにか、自分の足音と呼吸音以外の物音が止んでいた。私は足を止め、辺りを見回す。そして、自分が仲間たちからはぐれて、一人きりになっていることに気づいた。
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