輪郭

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 満月の下、黒っぽい人が道を歩いていた。  …角を曲がる姿は輪郭のみで誰であるかも分からない。  ついていけば、焼け落ちた家の跡。  足元には炭のような足跡。  火事の後、家主が行方不明になっていることを今更ながらに思い出す。
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