【かぐや姫】

15/36
前へ
/36ページ
次へ
あれまぁ、そりゃ珍しいコスプレだね?と店主は驚いてみせた。 僕は店主に、とにかく普通の服装を見繕ってくれないかと頼んだ。 そりゃまぁいいけど、と言いながら何枚かの服装を僕と輝夜の為に持ってきてくれた。 僕には男性の服がない。 輝夜にも現代風の服がない。 僕は店主が持ってきてくれた服をカード払いで一括で購入した。 因みに僕の父は大手企業の社長。 大富豪である。 僕は男性服を着ると全身が映る鏡の前に立った。 これが僕なのか。 僕は感慨深気に自分の姿を見つめていた。 あの咲夜?この服の着方は、これでいいのでしょうか?と僕の後ろから輝夜の声がした。 僕は振り返った。 するとそこにはブルーの下地に白い花柄のフレアスカートとフワフワの真っ白いオシャレな服を着た輝夜が立っていた。 恥ずかしそうに頬を染める輝夜と可愛らしい姿に僕は、たまらず輝夜を抱きしめキスをした。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加