【かぐや姫】

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そうやって月に一回、満月の夜に僕は輝夜とのデートを楽しんだ。 輝夜は現代の言葉を習得し、それを披露するかの如く、とにかく僕に沢山お喋りをするようになっていた。 そんな輝夜を僕は、ますます愛おしく思った。毎晩満月なら、どんなにか幸せだろうと少し恨めしい気持ちを持つ程に。 そうやって僕と輝夜は11回デートをした。 咲夜、咲夜と甘えてくる輝夜。 それは生涯続くものだと僕は信じて疑わなかった。
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