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輝夜が大学2年になった夏。
満月だけではなく、月そのものが全く見られなくなり世界中がパニックに陥っていた。
この世の終わりかと人々は恐れおののく。
もう限界かな、、輝夜は、そう思っていた。私には分からなかったけど。
そう思った日から輝夜は大学に行かなくなった。代わりに私の仕事部屋に入り浸り、パソコンの打ち込みに懸命な私の姿をジッと眺める日々が続いた。
はじめは小さな頃から頑張ってきた子だから疲れたのかな?と思い、私は輝夜の視線を気にしない振りをして仕事に集中していた。
だが、日を追う毎に輝夜からの視線が強くなり、私は、いてもたってもいられず遂に輝夜の方を見た。
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